こんにちは。
例年以上に早期化&長期化した25卒としての私の就職活動も無事に終わったので、ここに簡単な就活体験記を残しておこうと思います。
よくネットの検索欄では「理系学部卒 意味ない」「理系学部卒 落ちこぼれ」や「理系学部卒 就職 できない」といったネガティブワードばっかり出てきますが、IT業界志望であればそんなことはないと就活をしていて思いました。
理系学部での就活をしようと考えている方の後押しとなれば幸いです。
私のスペック
- 学歴
都内の理系単科の国立大学です。高専から3年次編入で大学に入りました。学科は情報系です。
タイトルにもある通り学部卒で就活したので、大学生活はたったの2年間になります。(感覚的に短大生と同じになりますね。) - 大学での成績
GPA的には良くもなく悪くもないといった感じです。 - 資格
TOEIC L&R 700点代、基本情報技術者試験、車の免許の3つを書いていました。
なぜ学部卒で就活したのか?
理由をまとめると・・・
1つ目は、「経済的にも精神的にも早く自立したかったから」です。
私は生まれも育ちも首都圏であったこともあり、実家から都内の大学に通えるので、ずっと実家暮らしといった恵まれた環境でした。(今もですが)本当にありがたいです・・・
院に進学するとなるとプラス2年で実家暮らしが続くため、23,24にもなって両親に学費を払ってもらったり、住処や食事を提供してもらったりすることが申し訳なく思うようになりました。自分でバイトして学費や食費を賄えばいいのでは?と考える方もいらっしゃると思いますが、そこまでして大学院に進学する覚悟は正直ありませんでした。
両親は院進に賛成してくれましたが、専攻分野に対する探究心よりも親元から早く自立したいという想いの方が強かったですね。
なので、社会人になったら一人暮らしを始める予定です。(勤務地実家から遠いし。)
2つ目は、「修士で研究する自分が想像できなかったから」です。
周りの編入生や1年生からいる大学生がみんな賢くて、自分には大学院といった高度な環境についていけないのでは?と思うようになりました。そもそも院試に受かる保障もありませんし、学部3年生向けの専門科目の授業もムズイと感じているくらいの頭ですからね。
それに情報系の研究って個人作業が多いんですよね。これはこれで落ち着いて自分のペースで研究に取り組めるのでいいのですが、学生時代のグループでの活動経験が個人的に達成感が強く、チームのために計画を立てたり、環境を整えたりすることが楽しかったし、やりがいみたいのも感じました。
そういった意味でも2年早くSEとしてのキャリアを築きたいと考えるようになりました。
私の就活の軸
軸と言えるかわかりませんが、こんなところで働きたいなと思っていました。
黄色のアンダーラインの上2つは、業界、職種、業務内容といった内容です。
情報系の学生ということもあり、SIer志望になるのは自然なことだと思います。「自社開発系もある」という声もあるかと思いますが、自社開発系やWeb系といった企業はコーディングが大好きな人たちが行くようなところだと感じました。私はコーディング自体はそんなに得意でもないし、愛している訳でもないため、SIerの方が志望度高かったですね。
SIerの中でもメーカー系(N・F・H系)、ユーザー系(大手インフラ・総合商社・金融企業等のシステム子会社)に絞っていました。逆に独立系のSIerは(契約形態は違うけど)客先常駐がメインのSESと働き方が同じように感じ、自分には合わないなという考えから候補から外しました。
SIer以外にも、通信、機械や精密機器メーカーのソフト開発部門も選考を受けていました。
そして、公共性の高いシステムに携わりたいと思っていました。率直に言うと、自分の身近で自分が関わったシステムが動いているというのを体感できることが仕事のやりがいややる気にもつながるのでは?と考えていたからです。
青色のアンダーラインの下3つは、労働環境や年収といった内容です。体育会系は自分の雰囲気に合わないなとか、残業時間は多すぎないところがいいなとか、でも薄給なSEにはなりたくないなとかといった感じですね。
他にも福利厚生が充実しているか?とか、加入している健康保険組合はどこか?とか、会社全体でのテレワーク普及率が高いか?とか、1年目から裁量労働制(固定残業)の対象になっていないか?も見ていました。こういったものは、部署によって左右されることが少ない要素ですからね。(例えば、部署によって福利厚生が異なるということは基本ないという意味。)
就活生時代のスケジュール
編入してそろそろ大学に慣れてきたかなというタイミングで就活を始めたので、正直大学生活を完全に楽しめた感じはしませんでした。そんな私の就活時代を簡単に時系列で紹介します。
3年5月~9月
5月は就活用のメールアドレスを作成し、以下のような就活関連サイトの登録作業をしました。
- 就活ナビサイト
リクナビ、マイナビ - インターン選考対策&本選考対策になるサイト
ワンキャリア、ユニスタイル、就活会議 - 逆求人サイト
Offerbox、キミスカ、ビズリーチキャンパス - 企業口コミサイト
OpenWork、enライトハウス
6月~7月は夏インターンのエントリーをしていました。この時期ではSIer、通信の2業界をメインに見ていましたね。
インターンにエントリーしていた企業は、
- 憧れの企業
- 合同企業説明会で気になった企業
- 逆求人サイトでオファーがきて承諾した企業
といった感じです。インターンに参加する権利を得るためにエントリーシートを書く必要があったため、ガクチカや自己PRの下書きを作っていました。
SPIや玉手箱もこの時期から対策を始めました。以下の「これが本当のシリーズ」がおすすめです!
8月~9月は夏インターンに参加をしていました。選考ありの2~3daysや選考なしの1dayがメインでした。5daysや2weekとかいった大手の長めのインターンには全部落ちてしまいました。
3年10月~3年12月
10月~11月ごろから夏インターンに参加したSIerの早期選考に参加できたのでエントリーしたのですが、書類選考落ちや1次面接落ちなどあっけなく惨敗しました。
後は、以下の活動をしていました。
- 秋冬インターンの応募&参加(1dayメイン)
- 早期選考のES作成
- SPIテストセンターや玉手箱の勉強
- 自己分析(強み、弱み、将来やりたいこと等の言語化)
将来やりたいことを考えるために以下の本を活用しました。モヤモヤしていたことが言語化できるようになったのでおすすめです。
3年1月~3年3月
3年1月
この時期は大学のレポートや試験ラッシュだったため、あまり就活できませんでした。編入生ということもあって後期の選択必修科目も多く残っており、とにかく単位を落とさないようにしっかりと勉強していました。
一方で、逆求人サイトでオファーがきた中堅企業の最終面接を受けたのですが、ご縁がありませんでした。この時期ではあまり危機感をもっていませんでしたね。きっとなんとかなるだろうって。
3年2月
2月は説明会&面接ラッシュでした。そしてこの時期が一番辛かったです。
1次面接や2次面接で落ちることがほとんどだったからです。この時期は中小企業から大手企業まで幅広く受けていたのですが、最終面接まで進めたのは1社だけでした。
このままでは、まずいのではないかと少し危機感をもっていました。
3年3月
3月も説明会&面接ラッシュでした。そしてこの時期から就活の調子が良くなります。
まず、3月中旬にとある中小企業から初内々定をいただきました。(NNTを何とか回避)
また、志望度の高いSIer2社が次回最終面接という状態でした。3月あたりから面接の通過率が高くなってきたような気がします。
その裏で、2月の段階で最終まで行けたSIerにお祈りされてしまい、ショックも受けていました。
後、大学の学科にも色々な企業の求人がきていましたね。理工系の大学ということもあって大手企業の技術職の求人もたくさんありました。その中で憧れの企業(メーカー)があったので、学校推薦を使ってエントリーしました。
学部卒向けの求人だったので屈することなく応募できましたね。学校推薦は院卒がメインに使っているのが現状だったので、、、
今まではSIer業界や通信業界ばかり選考を受けてきたのですが、この時期から精密機器等のメーカーのソフト開発部門への応募も少ししていました。
4年4月~4年6月
4年4月
学校推薦のメーカーは残念ながらご縁がありませんでした。
その一方で、志望度の高いSIer1社から内々定をいただくことができました!!
非常にうれしかったです。
ですが、憧れだった大手SIerの2次募集がまだ残っていることもあり、就活を終えるか迷いました。
迷った結果、就活を続けることにしました。少しでも気になっている企業があるのなら受けられるところまで受けた方が「悔いのない就活」になると考えたからです。
4年5月
憧れだったSIerの選考を受けていました。それ以外の企業は受けていませんでした。
4年6月
就活を始めたころには無理だと思っていた大手SIerから内々定をいただけました!!
ものすごくうれしくて叫びたい気分でした。
リザルト
結果をまとめると・・・
- 本選考ES提出 19社
- ご縁がなかった企業 12社
- 本選考最終面接 6社
- 選考途中の辞退 4社
- 本選考内々定 3社
- 夏インターンエントリー 9社
- 合格した夏インターン 4社
- 秋冬インターンエントリー 9社
- 合格した秋冬インターン 3社
就活中に意識したこと
エントリーシートで気を付けていたこと
色々な記事ですでに書かれていると思いますが、「結論→具体」を意識して文章を書いてきました。具体的には、以下のような感じです。
学生時代に力を入れたことについて教えてください。
- 力を入れたことを一言で表す
- 文字数に余裕があるのであれば1の具体的な説明を少しする
- どんな問題や困難があったのかを説明する
- 3の問題をどのように解決しようとしたのか、試みとその理由を説明する
- ガクチカの活動が貴社でどのように活きるのかを説明する
志望動機を教えてください。
- 志望動機を一言で表す(こんな世界を実現したいとか、こういう状況を創りたいとか)
- その理由となったエピソードを説明する
- 「したがって、○○業界を志望しています。その中でも貴社を志望する理由は〇つあります。」
- 業界内でも貴社を志望する決め手となった理由をあげる。(特定領域の技術力の高さ、お客様の業界など)
- 貴社にどのように貢献していくのかを説明する
概ねこのような形式で書いていました。特に重要だと感じたのは、その経験をどのように活かして会社に貢献するのかを明記することです。字数の指定が400字以内や500字以内であれば「会社への貢献」を必ず入れた方がいいと思いました。
座談会で質問していたこと
よくインターンシップの最後や説明会の最後に座談会が開催されることが多いです。その際によく質問していた一例を載せます。(主に現場エンジニアの方に対しての質問です。)
面接中の逆質問で聞いていたこと
面接の最後によく面接官から「何かご質問はございますか?」と聞かれます。その際に質問していた一例を載せます。
Web面接で気を付けていたこと
別記事にて公開予定です。
企業マイページの管理
別記事にて公開予定です。
IT業界志望であれば理系学部卒でも不利ではないと感じた理由
その理由は以下の2つです。
研究開発職とかを志望していない限り、理系学部卒でも就活が極端に不利になることは少なかったです。ただ、大手メーカーは技術面接(自分の研究内容についてプレゼンする面接)があることが多いです。そのため、院生よりも研究時間が短い学部生は少々不利になると感じました。
少なくともSIerに関しては文理関係なく活躍している方が多いので、学部卒・院卒によって有利・不利はないと思います。
就活を終えて学んだこと
まだまだ未熟ではありますが、就活を通して色々と成長できたと思っています。
例えば、電話やメールの応対、面接のマナー、目上の方とのコミュニケーションの取り方などです。
また、色々な企業からお祈りされて落ち込むときもありましたが、「なぜ落選してしまったのか?」(ESであればどの要素が足りなかったのか、面接であれば受け答えの内容のどこに問題やミスマッチがあったのか等)を自分なりに考え仮説を立て、改善していくという流れも学ぶことができました。
この記事が就活前の学生や就活中の学生のお役に立てればうれしいです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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