【実機レビュー】 ウォークマンの選び方 Sシリーズ(S310)とAシリーズ(A50)で悩んでいる方へ!

Walkman比較_アイキャッチ画像 レビュー
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はじめに

walkmanが欲しい!!
けど、どのシリーズを買えばいいの?

SONYが販売している携帯音楽プレイヤー「Walkman」。最近はスマホで音楽を聴く方が圧倒的に多いですが、それでもウォークマンの需要はまだまだあります!

スマホにはない音質の設定が豊富にできる、ハイレゾに対応している、スマホのバッテリーを気にしなくてよい、スマホに依存しなくなる等、音楽が好きな人にとって多くのメリットがあると思います。

本記事では、主に初めてウォークマンの購入を検討なさっている方向けに、エントリーモデルのS310シリーズとA50シリーズを徹底比較していきます!

ご購入の際のご参考になれば幸いです。

Sシリーズの概要 (S310)

NW-S310_イメージ
引用:NW-S310

コンセプトは「音楽も語学も、手の中で軽やかに。使いやすさがうれしいSシリーズ」であり、ウォークマンの中で一番安い機種となります。

2017年に発売されたS310シリーズがSシリーズの最新機種です。4つのラインナップから構成されており、カラバリは5種類となっております。

容量専用スピーカ有線イヤホンAmazon価格
NW-S3134GB×\13,172~
NW-S313K4GB\14,480~
NW-S31516GB×\17,150~
NW-S315K16GB\18,000~

容量は4GBと16GBの二択です。CDからの取り込みの品質に依りますが、4GBだとすぐいっぱいになっちゃいますので、S310シリーズの購入を考えている方は16GBのモデルをおすすめします。

MP3でビットレートを抑えれば4GBでも何とかなるかもしれないけど、音源の音質を下げてしまったら、ウォークマンのポテンシャルを発揮できないと思います。

商品名の一番後ろに「K」がついているのがスピーカーつきですね。このスピーカーはウォークマンであればS310でない他の機種でも使えちゃいます。

小さいスピーカですが、パワフルな音を出すことができます!

NW-S315K_イメージ
引用:NW-S315K

重量は53g、バッテリー持続時間は約54時間(ノイキャンOFF時)となっており、他のどの機種よりも軽く、バッテリーが長く持ちます。

Aシリーズの概要 (A50,A40,A30)

NW-A40_イメージ
引用:NW-A50

コンセプトは「この進化が、毎日の音楽スタイルを変える」であり、ウォークマン入門機となっております。

2018年に発売されたA50シリーズが2桁Aシリーズの最新機種です。(3桁AシリーズのA100というAndroidOS搭載の機種が最新の機種ですが、Android非搭載の2桁AシリーズはA50が最新です)

5つのラインナップから構成されており、カラバリは5種類です。

容量イヤホンAmazon価格
NW-A5516GB×\21,027~
NW-A55HN16GB有線\26,400~
NW-A55WI16GB無線(WI-H7)\37,121~
NW-A56HN32GB有線
NW-A5764GB×

A50シリーズのご購入を検討している方はA55かA55HNのどちらかをおすすめします。

後に示しておりますが、A50シリーズではmicroSDカードによる容量の拡張が可能となっております。ですので、わざわざ大容量のA56HNやA57を購入する必要がありません。microSDカードを別途購入してもこの方が安上がりになります。

また、後ろにHNがついている機種はイヤホンが付属しているモデルです。ノイズキャンセリングや外音取り込み機能を持っているイヤホンをお持ちでないのならば、セットになっているA55HNの方をおすすめします。

NW-A50_イヤホンの付属有無
引用:NW-A50

重量は99g、バッテリー持続時間は約45時間(ノイキャン&外音取り込みOFF時)となっております。

NW-S315KとNW-A45の徹底比較!

ここでは私が持っているNW-S315KとNW-A45を実際の画面を見ながら比較していきます。

最新のAシリーズはA50となっていますが、私の持っているのはひとつ前の世代のA40となっております。両者の基本的な仕様や機能は大きく変わりませんが、最新のA50に新登場の機能もございますので、詳細はSONYのサイトをご覧ください。

操作のしやすさは?

大きな違いとして、Sシリーズは「物理ボタン」Aシリーズは「タッチパネル」で操作します。(上の画像はS315K、下の画像はA45)

Sシリーズ

  • 直接目で見なくても物理ボタンで曲の操作が簡単にできる
  • 機能が少なく、説明書を見なくても操作しやすい
  • 音楽の早送りや巻き戻しが大変(▶・◀ボタンを長押し)
  • 曲の切り替えがワンテンポ遅い
  • 曲数が多いとアルバム一覧画面がもっさりする
  • 再生画面のジャケット画像が荒くなる

Aシリーズ

NW-A50_画面遷移
引用:NW-A50
  • タッチパネルで直感的に操作ができる
  • タッチで直接操作できるため、曲の早送りや巻き戻しが簡単にできる
  • S315と比べて、曲の切り替えや一時停止・再生がスムーズ
  • 本体側面にある物理ボタンでも再生のコントロールが可能
  • 上記の画像の通り、機能&画面遷移が多いため、最初は操作に手間取りやすい
  • アルバム一覧画面のスクロールはもっさりまではいかなくても、ヌルヌルではない

全体的に見て、Aシリーズの方が操作性&反応もよいかと思います。

機能の違いは?

主な機能をまとめてみました。こうして見てみるとSシリーズはかなり機能が絞られていることがわかりますね!

ノイキャンハイレゾBluetoothBluetoothレシーバUSB-DACFMラジオ外音取り込みブックマークリスト
NW-S310
NW-A50

以下、それぞれの機能の詳細です。

ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリングは、付属のイヤホンMDR-NC31(Sシリーズ付属)やIER-NW500N(Aシリーズ付属)で両者共々、使用することができます。(設定項目も同じです)

ノイズキャンセリングとは、周囲の雑音(ノイズ)をカットしてくれる機能となっています。

この機能をオンにすると後ろの方で「サー」というかすかな音が出てくるのがわかります。実際、外の工事の音や電子レンジや洗濯機が発生する音をキレイにカットしてくれるのがよくわかりました!

ただし、人の声や大きな物音はカットできなかったよ!

付属のイヤホンがカナル式で遮音性がもともと高いため、部屋で使う分には不要かもしれませんね。

ハイレゾ音源再生

ハイレゾ
引用:NW-A50

ハイレゾはSシリーズでは非対応です。SシリーズでもFLACの再生自体はできますが、ハイレゾの定義を満たすFLACは再生できないようです。

Aシリーズにはハイレゾのサンプル音源がもともと入っているので、購入後すぐにハイレゾを体験できるのですが、正直素人には違いがよくわかりませんでした(笑)

ちなみにハイレゾの定義は以下の通りです。

・録音フォーマット: FLAC or WAVファイル96kHz/24bitが可能であること
・入出力I/F: 96kHz/24bitが可能であること。
・ファイル再生: FLAC/WAVファイル96kHz/24bitに対応可能であること。

一般社団法人 日本オーディオ協会 | ハイレゾ | ハイレゾロゴ | 定義と運用

サンプリング周波数が96kHz以上で、量子化ビット数が24bit以上であるFLAC・WAV形式の音源のことを指すようです。(サンプリング周波数と量子化ビット数についての説明は割愛します)

ちなみに私はCDから音楽を取り込む際、MP3形式ではなく、FLAC形式(サンプリング周波数:44.1kHz、量子化ビット数:16bit)で取り込んでいます。

正直これでも最高音質で取り込んだMP3との違いはわかりませんが、個人的に満足しています。プラシーボ効果でMP3よりもFLACの方が繊細に聞こえる!と勝手に思っています。

Bluetooth

SシリーズとAシリーズどちらにもあります。BluetoothイヤホンやBluetoothスピーカーを使うことも当然できます。

Bluetoothレシーバー機能

Bluetoothレシーバ
引用:NW-A50

Bluetoothレシーバー機能とは、スマホでの再生をBluetooth接続によりウォークマン経由することで、ウォークマンの再生技術をスマホでも生かすことができる機能です。

私の持っているA40にはない機能ですが、A50から搭載された新機能です。(Sシリーズにはありません)

これすごいですよね!A50シリーズは基本的に取り込んだCDの音源やダウンロード購入した音源のみの再生となるので、AmazonミュージックやSpotifyといったストリーミングサービスには対応していません。

ですが、この機能があればお気軽にストリーミングやYoutubeの再生も高音質にできちゃいます。

USB-DAC

USB-DAC
PCでの再生をwalkman経由で行うUSB-DAC

USB-DACとは、主にパソコンでの再生をUSB接続(付属の充電ケーブル)によりウォークマン経由することで、ウォークマンの再生技術を用いて再生することができる機能です。

先ほど紹介したBluetoothレシーバの有線バージョンです。有線なのでBluetoothと比べて接続が安定しており、パソコンでYoutubeのBGMを高音質で流しながら作業するという使い方もできます。

もちろん、以下で紹介するイコライザーやDSEE HXの設定はUSB-DAC経由であっても、きちんと反映されております。

USB-DACを使用するには、ドライバーのインストールが必要です。以下のSONYのホームページからSony_Audio_USB_Driver_V1.10.zipをダウンロードし、インストールしたら使うことができます。

USB-DAC機能用ドライバーダウンロード

FMラジオ

FM-Radio
引用:AMラジオの番組がFM放送でも聴ける ワイドFM

SシリーズとAシリーズどちらにもあり、両者ともAMラジオの放送をFMラジオで聴くことができる「ワイドFM」に対応しています。

ただしFMラジオは、付属のイヤホンMDR-NC31(Sシリーズ付属)やIER-NW500N(Aシリーズ付属)でしか聴くことができませんのでご注意ください。

ブックマークリスト

好きな曲だけを登録してオリジナルアルバムを作ることができます。

Sシリーズにもプレイリストという機能があるのですが、あちらはPCから設定しないといけません。ですが、Aシリーズでは本体上でブックマークの追加と削除ができるので、圧倒的にAシリーズの方が使い勝手が良いです。

拡張性は?

AシリーズではmicroSDカードによる容量拡張が可能です。(残念ながらSシリーズでは非対応です)

NW-A50_マイクロSDカード
引用:NW-A50

Sシリーズでは内部容量16GBが最大容量ですが、Aシリーズではほぼ無限に拡張できちゃいます。容量は64GBか128GBのどちらかでよいかと思います。

自分好みに音をカスタマイズできるのは?

イコライザーDSEE HXDCフェーズリニアライザーVPTダイナミックノーマライザーClear Phase
NW-S310
NW-A50

この辺の設定は一般的なスマホにはできないため、ウォークマンの大きなアドバンテージとなります!!

音の違いはスマホと全然違って聴こえます!

音のカスタマイズや高音質にする設定等もAシリーズに軍配が上がります。おすすめの詳しい機能をいくつか見ていきましょう。

これらの機能は付属イヤホンでしか反映されませんのでご注意を。
Bluetoothイヤホンでは設定は適用されません。

イコライザー

Sシリーズにもある音質設定の機能です。

イコライザーとは、音の高さ(周波数)ごとに音の大きさを変えることができる機能です。

私は専門家ではないため詳しくはわかりませんが、イコライザーをいじることで例えば低音を大きくして、高音を小さくするといった設定ができるようになります。

これをうまく設定すれば、さらに自分にとって良いと思える音に設定できますよ!

イコライザー
イコライザー設定画面

これが私の設定値です。左から+7, +7, +4, +6, +10, +7となっております。

好みは人それぞれですので、色々試してみて自分の納得のいく設定にしてみてください!

DSEE HX

DSEE-HX

DSEE HXとはMP3音源やCD音源などの圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする機能のことです。

ハイレゾでない音源をハイレゾっぽくする機能のようです。正直ON時とOFF時の違いは、素人の私にはわかりません。違いが分かる人はいるのでしょうか?!

VPT(サラウンド)

VPT

VPTとは再生している音楽にエフェクトをかけて臨場感を上げることができる機です。

個人的に一番好きな機能です。「スタジオ/クラブ/コンサートホール/マトリックス」の4つから選ぶことができます。

この中では「スタジオ」が加工感が少なくナチュラルに聴くことができます。一方、ライブ気分を味わいたいときは「コンサートホール」がおすすめです!!

私は臨場感が上がるこの機能に感動し、ウォークマンを買ってよかったーと思っております。

ダイナミックノーマライザー

ダイナミックノーマライザー

ダイナミックノーマライザーとは曲ごとの音量の差が少なくなるように音量を揃えて再生してくれる機能です。

地味にありがたい機能です。

同じ音量であっても、あのアルバムはちょっと音大きいけど、音量下げると他のアルバムでは小さくなっちゃう!

といったお悩みを解消してくれます。シャッフル再生時などに嬉しいですね。

語学学習機能は?

再生スピードコントロールA-Bリピート再生クイックプレイ
NW-S310
NW-A50
語学学習機能

ウォークマンは英語の勉強にも役立つ機能があります。それがこの語学学習機能です。

両機種にある「A-Bリピート再生」とは、開始点Aから終了点Bまでをリピート再生する機能のことです。また、「クイックプレイ」とは、3秒前に巻き戻す機能です。

ですが、Sシリーズには致命的な欠点がございます。

それが再生スピードのコントロールができない点です!

再生スピードのコントロール
引用:Walkman語学学習機能

私はリスニングやシャドウイングをする際に、慣れてきたらスピードを1.2倍速にして負荷をかける練習をするのですが、Sシリーズではそれができません!

以前のSシリーズではあったんですけどね・・・ なぜ消したのか謎です。

また、Aシリーズの方はSシリーズと異なり、語学学習用の音源と普通のCDの音源と入れるフォルダが分かれている点が大きな特徴となっております。

フォルダーが分かれている

これが何を意味するのかというと、フォルダが分かれていないSシリーズでは音楽のシャッフル再生をしたときに、語学学習用の音源も一緒に再生されてしまうことがあるのです。

NW-A45_語学学習機能
Aシリーズには語学学習専用の画面がある

音楽だけを楽しみたいときに英語の音源が流れてくるのはあまり嬉しいことではありません。

そういう点でもAシリーズの方が優れていますね。

まとめ

ここまで長々と説明してきましたが、全体的に見てA50を買った方が色々と幸せになれそうですね。なんだかんだでA50の説明ばかりになっていましたからね。まとめると、

以下の項目に該当する方はNW-S310をおすすめいたします。

  • とにかくウォークマン安く買いたい方
  • 昔からの物理ボタンが好きな方
  • A50の音質の設定に魅力を感じなかった方
  • 主にスピーカーで音楽を聴きたい方

以下の項目に該当する方はNW-A50をおすすめいたします。

  • 高音質で色々カスタマイズして音楽を楽しみたい方
  • スマホでは味わうことのできない音楽を聴いてみたい方
  • タッチパネルに抵抗がない方
  • 語学の勉強にも活用したい方

以上です。それでは楽しいWalkmanライフを!!

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この記事を書いた人
なぬか

「ブログ」「旅行」「イラスト」「プログラミング」等、気になったものをとりあえずやってみている高専卒の大学生です。
パソコン・ガジェット・大学編入等の内容について、誰が読んでもわかりやすいと思えるようなやさしい解説を目指して発信していきます。

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