はじめに
こんにちは。本記事では、理系大学3年次編入試験における物理対策のおすすめの問題集や参考書を私が実際に使用した教材を中心にご紹介します。
- 物理の編入試験対策にはどんな問題集や参考書を使えばいいの?
- 教材をどのように使用していけばいいの?
このような疑問が解決できると思います。さっそく見ていきましょう。
本記事は理系の大学編入を目指している高専生や大学生向けとなっております!
筆者の出願校
- 東京農工大学 工学部 知能情報システム工学科 数理情報工学コース 推薦選抜(合格)
- 筑波大学 理工学群 社会工学類 学力選抜(未受験)
- 長岡技術科学大学 工学部 情報・経営システム工学課程 学力選抜(未受験)
上記の大学を目指していたので、農工大(知能情報)、筑波大(社工)、長岡技大(情報経営)の試験内容に沿った教材選びとなっております。
上記の3つの大学では熱力学の範囲がないため、熱力学の参考書紹介はございません。予めご承知おきください。
農工大の編入体験記について以下の記事にまとめております。ぜひご覧ください!
筆者の物理の学習について
高専で物理の授業がなかったわけではないのですが、私の高専の情報科では電気系の学科などと比べると少ないのが事実です。
例えば、力学であれば「角運動量保存の法則」や「剛体」は習っておりません!
電磁気であれば、3年生のときにクーロンの法則とガウスの法則をやったぐらいです。ガウスの法則も積分を使って電位を求めるといったこともやっておりません!(電気回路はありました)
ということで、割と1から勉強し直すような教材選びとなっております。予めご承知おきください。
力学の教科書
Try it 高校物理 力学 動画
参考書ではなく、こちらは無料で見れるYoutube動画となっております。
私は高校範囲の物理の内容を完全に忘れていたため、大学範囲の力学をいきなりやるのではなく、高校範囲から復習をしました。
さすがはプロの講師。非常にわかりやすいです。
こんな感じで板書もとっていました。
ヨビノリ 力学入門講座
こちらも参考書ではなく、無料で見れるYoutube動画となっております。
大学範囲の力学の理論を勉強するのに非常にお世話になりました。
書籍で学習するよりも、動画で学習したほうが理解しやすいです!
勉強したことを振り返られるように、こちらも板書の内容をメモしていました。
よくわかる初等力学
大学生向けの力学の教科書です。図が多く、理論を理解するのに役立ちました。
非常に初歩的なことですが、私はこの本の最初の章に記載されていた「つり合い」と「作用・反作用」の違いを読んで、両者の違いがはっきり分かったときには感動しました。
そういった初歩的なことから丁寧に教えてくれるので、教科書として持っておきたい一冊です!
※私は上記の動画2つを中心に勉強してたため、この教科書自体は読破できておりません。
マセマ 力学キャンパス・ゼミ
私は使っておりませんが、マセマシリーズは非常にわかりやすいのでこちらもオススメしておきます。
力学の問題集
理論の学習をし終えたら、必ず手を動かして問題を解きましょう。
物理のエッセンス 力学・波動
Try itの動画で勉強したことの復習として、力学の範囲のみ勉強しました。可もくなく不可もなくといった問題集でした。
弱点克服 大学生の初等力学 改訂版
力学の問題集はこれで決まりです!!問題集選びに迷ったらこれを買いましょう。
この本では非常にわかりやすい解説つきの過去問をバンバン解くことができ、いい事づくしです。難易度も決して激ムズというわけでもなく、楽しく問題を解くことができました。
解説が問題と同じページにある点もGoodです。一番最後のページにあると少々使いづらいので。
私はこの本を2周しました。1周目は解説をいきなり見ても良いかと思います。
この本で勉強をし終えたら、志望大学の過去問に挑戦していきましょう!
基礎物理学演習Ⅰ
私はこの本を購入せず、学校の図書館で借りていました。編入の物理の問題集の紹介記事では、必ずといっていいほどでているこの「黄色い本」ですが、
解説が雑なことが多く、個人的にはあまり好きではありません。
この問題集を一番先にやるのだけはやめておきましょう!物理が好きでもない限り、黄色い本から始めるときっと挫折します。
ですが、この「黄色い本」にでてきた問題の類題が実際の編入試験でも出たことがあるので、最初の問題集は上の弱点克服本にし、それが終わったらこちらの本に挑戦するのが良いかと思います。
当然ですが、全ページ勉強する必要はありません。志望大学の過去問を分析し、必要な単元のみ勉強しましょう。
電磁気学の教科書
Try it 高校物理 電磁気学 動画
同じくTryさんの動画です。
電気系の学科の方は見なくても良いかと思いますが、電磁気が不安な方はぜひ見ましょう。
マセマ 電磁気学キャンパス・ゼミ
大学範囲の電磁気学はYoutube動画にあまりなかったため、マセマで勉強しました。
時間はかかりましたが、割と楽しく勉強できました。
とりあえず教科書は全部マセマで揃えるというのもアリかもしれません。マセマは初学者にやさしく、講義形式?で教えてくれます。ですが演習問題は少ないので、別売りの演習書を買いましょう!
こんな感じで、例題は解説を見ながら手を動かして解いてました。
教科書であっても、ただ眺めるだけではなく、例題でしっかり手を動かして解くことが重要だと思います。
電磁気学I――電場と磁場 (物理入門コース 新装版)
私は使っていませんが、友人が使っていました。
Amazonのレビューも高く、きっと良い本だと思います。マセマが嫌いな方はこちらを。
電磁気学の問題集
物理のエッセンス 熱・電磁気・原子
Try itの動画で勉強したことの復習として、電磁気の範囲のみ勉強しました。時間がなかったため、電磁気の内容も全部解いていません。こちらも力学と同様、可もくなく不可もなくといった問題集でした。
マセマ 演習 電磁気学キャンパス・ゼミ
「マセマ 電磁気学キャンパス・ゼミ」と連携している別売りの演習問題集です。マセマを使って勉強する場合、理解したことを定着するためにも買っておきましょう。
公式の証明(マクスウェル方程式の導出等)は飛ばしてもいいと思います。編入試験ではあまり公式の証明は出ませんし・・・
弱点克服 大学生の電磁気学
残念ながら、この本は廃版?になってしまったため、新品で買うことはできません。中古でもプレミア価格がついています。(\7000~であれば中古で買えますが・・・)
力学のがかなりよかったので、こちらもきっと良い問題集だと思います!もし、力学と同様に改定されたらぜひ購入してみてください。
電磁気学演習 (理工基礎物理学演習ライブラリ)
「弱点克服 大学生の電磁気学」が買えなかったので、しかたなくこっちにした感じです。
この本は各ページごとに例題▶練習問題という構成になっています。
マセマで勉強したこともあり、例題はそこまで難しくは感じませんでした。(一部の演習問題が難しかったりします。)
ただ、弱点克服と比べると黄色い本は解説が雑なのが、どうしても気になってしまいますが・・・
まとめ
力学であれば・・・
電磁気学であれば・・・
以上です。最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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